SysML 2.0 概要紹介 (5)

その(4)の続きです。

前回までに紹介した範囲の残りの範囲には、Activity・State・Requirementに関する定義が含まれています。それぞれ、今までと同じようなDefinitionとUsageの関係が適用されます。

一例としてActivityとAction(ActionUsage)の間の関係は以下のように定義されます。なじみのあるフォーク・ジョインやデシジョン・マージ等の定義もあります。

ただ、Stateについては、正直なところ仕様の意味がよく理解できませんでした。構成は今までと同じStateDefinitionとStateUsageなのですが、StateDefinitionが持つdo/entry/exitに対して、StateUsageも別にdo/entry/exitを持つことができてしまうように見えます。StateUsageはある意味でインスタンスであり、StateDefinitionが定義なのですから、例えばStateUsageのdo/entry/exitの詳細が知りたい場合には、StateUsageのType、つまりStateDefinitionのdo/entry/exitを参照すべきのように思います。

同様の疑問はRequirementにもあり、RequirementDefinitionとRequirementUsageのそれぞれに、属性reqIdとtextが定義されています。RequirementDefinitionと、それをTypeとして持つRequirementUsageで異なるreqIdが持ててしまうのか?

あと、これらの要素以外にもIndividualという要素が新しく増えているようにも見えるのですが、現時点での仕様書では説明がなく、位置づけが不明です。

以上の内容で、現時点でのSysML 2.0の仕様紹介は終わりです。自分で書いてみて、やっぱり具体的に表記された内容がないと自分自身でも理解ができているかわかりません。仕様書が更新されたら、また再度読み直そうと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です